顎関節症治療
1.顎関節症とは?
・「口を開けると、カックンと音がする」
・「噛むと痛い」
など、歯の痛みではなく、アゴの痛みを訴えられて、来院する患者様が、20~30代の女性の方を中心に増えています。このような病状を総称して『顎関節症』と言います。
その症状は様々で悪化すると、頭痛、肩こり、吐き気、めまい、耳鳴りなども起こすことがあります。
2.原因は?
1.歯
①かみ合わせのズレ
噛み合わせは前後・左右のずれや高さの高い低いが考えられます。
このずれが口の周囲の筋肉や関節に負担をかけ、徐々に症状を起こす可能性があります。
②くいしばり
みなさん、こんな経験をされたことがございませんか?
- 食事をしていて、どこだか分からないけど噛むと痛い。
- むし歯でもないのに、歯がしみる
最近、いそわき歯科にいらっしゃる患者様も同じような事を訴える方が増えてきています。
原因は、「くいしばり」なのです。普段、安静にしている時は、上下の歯は離れています。
「くいしばり」は、夜寝ている時や、何か夢中になっているときにおこり、気づきにくく、治すのにも同じ理由で、治りにくいのです。そして、その力は通常かむ力の2~3倍くらいかかると言われています。
症状) ほとんどの方が
- 「寝ている間だから、わからないのよねぇ~」
- 「音がしないから、家族からも言われたことがないのでしていないと思うんだけど…」
など…自覚症状もないですし、我々もその場で見ている訳ではないので、断言は出来ませんが…
お口の中に下図のような症状はございませんか?
もし、症状がありましたら、かみしめている可能性が大きいです。そのまましていると、知覚過敏・歯周病の悪化・咬耗による噛み合わせの低下→顎関節症(頭痛・肩こり・めまいetc)などを起こします。
③歯に詰めてある金属
歯に詰めてある金属(特にアマルガム)がアレルギーを起こし、顎関節症を起こすこともあります。
④親知らず
親知らずが原因でかみ合わせのズレを起こしていることがあります。
2.体のズレ
顎関節症の原因として、足のけがが非常に多いことがわかってきました。これは、足のけがをすることによって、骨盤が歪み、腰椎→胸椎→頸椎→下顎骨のずれに発展すると考えられています。
A.足のけが B.骨折 C.ねんざ D.股関節脱臼 E.悪い生活習慣
3.その他の原因
心の問題
現代はストレス社会です。心に様々な問題を抱えていらっしゃる方が多いです。そのような方は顎関節症になりやすい傾向があります。
3.治療法は?
1.スプリント
かみ合わせのずれの修正するために下あごにマウスピースを入れます。
2.整体
歯だけ整えても足にゆがみがあれば立ったり歩いたりしているうちにすぐに崩れまたアゴや肩、首が痛くなってきます。
足には骨だけでなく、筋肉や腱が非常に多く足のバランスを崩すと体全体のバランスが崩れます。
足のゆがみを正すだけで全身のゆがみも解消することがよくあります。
3.夜用のスプリント
夜眠っている時だけ、装置を入れてくいしばりを防止します。
・夜寝るときのみ装着します。
以上のような治療を行い、うまくいくと劇的に改善される方もいらっしゃいます。
だいたい治療の目安は3~4回です。